研究課題
平成11年度は、平成10年度に引き続き各研究員の個別研究に資するために、基本資料の収集を行うと同時に、各研究員の作業の状況に応じて個別研究報告会を開催した。基本資科の収集については、1)韓国の障害者間題の専門家にインタビューを行い、韓国の盲導犬の状況およびアクセスについての諸間題の整理を行った(インタビュアー;金蘭九、アルバイト)。2)アメリカ合衆国のADA研究に資するために、ADA前段階の状況の資科分析を行った(アルバイト)。なお、この資料は矢島里絵研究員(アメリカ合衆国担当)の報告にも利用された。3)スペインの障害者立法の制定過程の状況を把握するために、スペイン憲法制定会議の議事録の分析を行った(アルバイト)。なおこの資料は、岡部史信研究員(スペイン担当)の論文にも利用された。4)イギリスについては、現在在外研究で現地滞在中の鈴木隆研究員(イギリス担当)がDDA関係の最新の「行為準則」の収集を行い現在分析中である。個別研究報告会では、加藤彰彦研究員(研究発表時は外部講師)が「スウェーデンの障害者政策」の状況と問題点について、矢島研究員が「ADA」関連の判例分析について、それぞれ報告した。なお、これらの報告は、今後論文として発表する予定である。また次回の報告会の題材として、岡部研究員が「スペインにおける労働権と障害者労働統合政策に関する序説」(既公開論文)を研究会に提出している。
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