(1)中間段階1995年産業連関表(100部門)における不均衡・インバランスを解消するための様々の手法を開発し、そのうちの3つを適用して整合的なロシアSNA1995年産業連関表を作成することを試みた。ロシア当局はそれらを参考にし独自にバランス化を行った。 (2)不整合表(元表)と整合化された表とについて厳密な分析を試み、後者については22部門レベルで、生産者価格表示表を作成すること、さらにそれを用いて産業連関表分析を詳しく行い、それらの結果を邦文・英文で逐次論文として公表した。 (3)当局が最終結果(100部門レベル)を秘匿してしまったので独自に推計することを試みた(10部門のみ公表)。非公表ではあるが、22部門表は報告者には利用可能であったので、商業マージン表、輸入マトリックス、純生産物税マトリックスを含め、データベースとして公表する予定である。また、報告者推計の120部門表も公表する予定である。 (4)1995年表と各年次部門別産出額、鉱工業部門統計とを用い、さらにRAS等を利用することにより、1995、1996、1997、1998、1999年各年について22部門延長表(購入者価格表示)を作成した。実質ベースに変換した接続表の試作にも着手した。これらの最終成果を今後データベースとして公表する。
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