研究課題/領域番号 |
10630118
|
研究機関 | 文京女子大学 |
研究代表者 |
由井 常彦 文京女子大学, 経営学部, 教授 (10061847)
|
研究分担者 |
田付 茉莉子 恵泉女学園大学, 人文部部, 教授 (90155094)
大塩 武 明治学院大学, 経済学部, 教授 (00103630)
林 周二 流通科学入学, 特別教授
内田 金生 拓殖大学, 商学部, 専任講師 (10317662)
森田 克徳 県立静岡大学, 経営情報学部, 専任講師 (20295562)
|
キーワード | 流通 / マーケティング / 問屋(とんや) / 流通コスト |
研究概要 |
本研究は、日本の流通機構の戦後における変化ないし発展を実証し、解明しようとしたものである。日本の流通機構は、しばしば欧米諸国と比較して、著しく複雑であって、日本的な特性をもっていると批判的に論ぜられており、それは日本はもとより海外とくに欧米から、グローバリゼイションに反するものとして、国際的な議論の対象とされてきた。そこで本研究は、共同研究として、それぞれの分野の流通について研究してきた研究者を集め、主としてヒアリング形式によって、日本の産業部門の代表的な分野、あるいはマーケティングで代表的な会社のトップの人々から経験談を聴取し、さらには戦後20年代から40年代(昭和)にかけての、流通、マーケティングにかんする史料を収集し、この問題の解明を試みたものである。その結果は、非常に豊富なヒアリングならびに史料が収集でき、所期の成果がえられた。分析の結果は、一部に発表しつつあるが、日本の流通は市場がダイナミック、かつきめ細かいという特徴にもとづいており、必ずしも複雑なるが故に不合理といえないことが論証される。
|