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1999 年度 研究成果報告書概要

負債と資本の区分の理論的研究と実態調査-国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 10630136
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 会計学
研究機関早稲田大学

研究代表者

大塚 宗春  早稲田大学, 商学部, 教授 (60063749)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワード負債と資本の区分 / FASB / 金融商品
研究概要

負債と資本の区分の問題は、転換社債や新株引受権付社債といった金融商品について特に問題となるので、金融商品全般に関する検討からはじめた。特にわが国金融商品の会計基準の設定過程の検討と金融商品の評価基準の検討を行った。その上で、負債と資本の区分の問題を検討した。この問題に関して、FASBの考え方を検討した。
FASBは負債と資本の区分問題のもとになるすべての金融商品の分類を決定するためのアプローチを開発した。そのアプローチでは、特定のコンポーネントの特性に基づいて負債と資本の金融商品のコンポーネントを区分する。このアプローチのもとで、金融商品のコンポーネントは以下のような考慮事項に基づいて区分され、分類される。
1.コンポーネントが金融商品の発行者に、一つまたはそれ以上の実体に対して現金,現金以外の資産,または発行者の持分株式を引き渡すことを課しているかどうか。
2.どのような形態に実行が,債務の決済に要求されているか、そしてその形態の実行を決定するのに発行者はどの程度の自由度を有しているのか。
3.金融商品の取引相手との関係が本質的に持分権の関係か、それとも債務者と債権者の関係か。
債務は負債の本質的な特徴の一つであるので、発行者に債務を課さない金融商品コンポーネントは負債の本質的特徴に合致しない。それゆえ負債と分類されえない。負債として分類されるコンポーネントと資本として分類されるコンポーネントが識別される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大塚宗春: "金融商品の評価基準"企業会計. 51巻5号. 42-48 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 大塚宗春: "金融商品会計基準の設定について"JIACAジャーナル. 12巻4号. 12-15 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] OTSUKA.Muneharu: "Vakuation of Financial Instruments"Kigyou Kaikei. Vol.51-5. 42-48 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] OTSUKA.Muneharu: "Establishing the accounting standards on financial Instruments"JICPA Journal. Vol.12-4. 12-15 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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