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1998 年度 実績報告書

多値論理関数からなる高次クローン束の構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10640109
研究機関一橋大学

研究代表者

町田 元  一橋大学, 商学部, 教授 (40090534)

研究分担者 石村 直之  一橋大学, 経済学研究科, 助教授 (80212934)
山崎 昌男  一橋大学, 経済学研究科, 助教授 (20174659)
藤田 岳彦  一橋大学, 商学部, 教授 (50144316)
山田 裕理  一橋大学, 経済学研究科, 教授 (50134888)
山崎 秀記  一橋大学, 商学部, 教授 (30108188)
キーワード多値論理関数 / クローン理論 / クローン束 / 極小クローン / 超クローン
研究概要

一般に、k値論理関数からなるクローン(合成に関して閉じている集合)の全体Lkをk次クローン束という。2次クローン束についてはこれまでに構造が完全に解明されているが、3次以上のクローン束についてはまだその構造がほとんどわかっていない。本研究では、2次クローン束に関する知識を利用、あるいは、対比させることにより、高次クローン束Lk(k【greater than or equal】3)の構造の解明を行うことを主た
10年度には、主に次のような研究を行い、成果をあげた。
1. 距離空間としての性質を利用するL_3の構造の研究
クローン束L_3におけるmeet(∧)の演算を基にしてL_3からL_2への連続写像を構成することができるが、そのような連続写像のもとで、L_3における極大クローンや集積点をなすクローンがどのようにL_2に写像されるかを調べた。これは、L_2の構造を利用することにより、L_3における集積点の分布状況を調べるのが目的である。
2. Lkの極小クローンに関する研究
極小クローンの分類がまだ完成していない現状では、極小クローンに関する種々の性質の研究は重要である。本研究では、極小クローンの対(C_1,C_2)について、和集合C^1∪C_3が関数全体を生成するとき、(C_1,C_2)をgigantic pairと名づけ、gigantic pairを特徴付ける定理を与えた。また、ほとんどのkに対し、gigantic pairが存在することを示した。
3. 超クローンの研究
最近I.G.Rosenbergによって導入された超クローン(hyperclone)について、その濃度に関する研究を行い、集合{0,1}上の超クローンの濃度は連続濃度であることを証明した。これは、通常のクローンの場合、2値のクローンの濃度が可算無限であることと対比すると興味深い結果である。
4. 直積の埋め込みによる高次クローン束Lkの構造の研究
L_2の直積Lk(k【greater than or equal】3)の中に埋め込むことにより、Lkの構造を調べることを目的としているが、これはまだ基礎的な研究を行っている段階

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] MACHIDA,Hajime: "The clone space as a metric space" Acta,Applicandae Mathematicae. 52. 297-304 (1998)

  • [文献書誌] MACHIDA,Hajime: "Some continuous maps on the space of clones in multiple-valued logic" Proc.of 28th International Symp.on Multiple-Valued Logic. 28. 374-379 (1998)

  • [文献書誌] ROSENBERG,.Ivo.G.: "Gigantic pairs of minimal clones" Proc.of 29th International Symp.on Multiple-Valued Logic. (発表予定).

  • [文献書誌] KITAZUME,M.: "Ternary codes and vertex operator algebras" Journal of Algebra. (発表予定).

  • [文献書誌] ISHIMURA,Naoyuki: "Shape of spiralsl" Tohoku Math.Journa. 50. 197-202 (1998)

  • [文献書誌] KOZONO,H.: "Exterior problem for the stationary Navier-Stokes equations in the Lorents space" Math.Ann.318. 279-305 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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