次の二つの主題について研究を行った。1.ウェーブレット解析の乱流データへの適用について 2.リー群上の不確定性原理について 1については5種類のウェーブレット変換を行った中では4階Bスプラインウェーブレットがもっとも高い分解能を与える等の結果を得た。この結果は論文として出版した。 2では関数がそのFourier変換とともに急急減少ならばそれは零関数であるというHardyの定理の研究を行った。M.Sundariが得たユークリッド運動群に対するHardyの定理をCartan運動群に拡張した。この結果は論文として出版した。M.Cowling等がえたL^p版Hardyの定理を一般の運動群に拡張した。この結果は研究集会で発表するとともに学術雑誌に投稿した。また一般の半単純Lie群に対するHardyの定理の類似の証明に成功した。現在論文として準備中である。
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