前年度に整備した望遠鏡架台に赤外線カメラを搭載してテスト観測を進めた。当初、カメラは冷却保持時間が不足していることが判明した。このため冷却系の改修を行い、十分な保持時間が得られるようになった。これを元に各種のテストを行い、データ取得が行えるようにした。ほとんどのデータは現在初等的な解析を終えた段階である。 また観測と平行して行っているIsochroneおよびZAMSの研究では、昨年度の研究で色・等級空間においては各種のIsochroneが一致しない(0.4等程度もの開きがある)ことがわかっていたが、これは理論的な温度を色へ変換することが全く確立してないことが原因である。我々はこの温度色変換の最適値を算出した。この新たに得られた変換式は約62Kの分散が得られ、現在知られている関係式の中でもっとも小さい分散が得られた。この結果は現在AJに投稿中である。
|