研究概要 |
1.堂平観測所の多色偏光装置(平成10-11年度)と、岡山観測所のHBS(低分散偏光分光計)(平成12-13年度)を用いた、小惑星の偏光度と輝度の測定を行った。偏光度の太陽 小惑星 観測者がなす角(位相角)依存性や、小惑星の自転に伴う測光・偏光の時間変化の観測から、小惑星9Metis,3Juno等の表面構造(反射能分布等)を解明した。 2.室内でのレーザー光を用いた細粒層による光散乱実験を継続し、小惑星の模擬表面の散乱特性を各種のパラメター(鉱物種類、細粒の大きさ分布、表面凹凸、等)毎にまとめた。これらの光散乱特性に基づいて小感星の観測結果から表面物質を演繹する手法を確立し、9Metis等の小惑星表面に反射能の異なる領域が存在することを明らかにした。 3.実施の最終年度には、これまでの成果をイタリアで6月に開かれた小惑星会議において報告した。また実績報告書の作成を行った。
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