研究課題/領域番号 |
10640232
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
面高 俊広 鹿児島大学, 理学部, 教授 (50129285)
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研究分担者 |
黒田 武彦 兵庫県立西はりま天文台(研究職), 台長
上野 宗孝 東大, 総合文化研究科広域システム, 助手 (30242019)
西尾 正則 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (70135383)
笹尾 哲夫 国立天文台, 地球回転研究室, 教授 (20000177)
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キーワード | late Type star / maser / VLBI |
研究概要 |
本研究の目的は水メーザー源、特に晩期型星について数年間モニター観測を行い、電波・光・赤外線の観測データを集積し、中小質量星進化末期に見られる激しい質量放出のプロセスを解明することである。 既に計画は進み、国内VLBIネットワークを使った晩期型星IRC60169、VXSgr、R Crtの観測は一応終了し、現在VX Sgrのデータのみが解析が終了していないが残りの2ソースのデータ解析は終わっている。R Crtについては、論文が完成する段階に来ている。IRC60169とVX Sgrについても、早急に論文化したい。現段階では、この3ソースとも興味深い結果が出ており、例えば水メーザースポットのライフタイムや固有運動について興味深い結果となっている。この結果は、2000年度からスタートするVERA計画にとって非常に貴重なデータとなっている。 6m鏡での単一鏡としての50個の水メーザー源のモニター観測も着実に進んでいる。この科研費の研究スタートと同時期に、我々により発見されたオリオン水メーザー源のスーパーバースト現象はすでに論文化され、また米国のVLBAを使ったVLBI観測も興味深い結果になっており早急に論文化したい。 光赤外線の晩期型星の観測については、計画が遅れているが、赤外線カメラについては非常に安定性のある装置が完成し、早急に西はりま天文台での本観測に入りたいと考えている。 光の30cm 望遠鏡によるモニター観測は、現在進行中である。今後、電波と光の同時観測を進める予定。
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