研究概要 |
本研究の目的は数年間晩期型星に付随する水メーザー源をモニター観測し質量放出過程のメカニズムを観測的に研究することである。この為我々は三コの晩期型星,IRC60169,VXSgr,RCrTを国内VLBIネットワークを使ってVLBIモニター観測を行った。IRC60169とRCrTのデータは既に解析は終り、スポットのライフタイムと固有連動に新たな知見が得られた。現在RCrTについては論文を執筆中である。IRC60169とVXSgrについては現在も解析を続けている。6m鉱でのモニター分光観測を継続して行っており、以上のデータは今年から建設が初まるVERA計画に貴重なものとなる。 これらの観測を行っている中で、Orion KLに水メーザー電波の異常な増光を発見した。このフレアは強度が指数関数的に増加し、4×10^6Jyにも達した。この結果は既に論文にした。我々は米国のVLBAを使ってVLBIモニター観測を行った。これについても解析は終わり、非常に興味深い結果がでており、論文作製に取りかかっている。 光と赤外の観測は進んでいないが、赤外線カメラは非常に安定したものが出き、早急に観測に取りかかりたい。
|