研究概要 |
(1)「AMD+Hartrec-Fock」法を用いてHeの同位体の構造を調べた。 1粒子波動関数は2つのガラス波束を重ね,密度依存の核力を用い,パリティと角運動量の射影を行って念入りの研究を行った。強いLS力を用いれば^<10>Heが束縛しない事実を再現する。弱いLS力で対相関を導入する研究も行ったが対相関に用いる核力の研究は今後の課題である。 (2)角運動量射影後の変分計算により^<10>Beの励起回転帯まで含めた包括的研究を行った。エネルギー準位,E^2遷移,ガモフ・テラー遷移など多くの実験値が再現された。 (3)有効核力としてGogny力を用いた研究を開始した。従来の密度依存のVolkov力に比べて核力のパラメーターを固定したままで結合エネルギーと核半径の良好な再現を得た。パリティ射影の計算を既に行い角運動量射影の計算を実行中である。
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