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可積分理論の立場から超弦理論統一に向けて行った本年度の研究のうち、主な3つの結果を次に挙げる。
1.非可換幾何学からのアプローチ
・非平坦な時空の量子化はBerezin型の量子化を必要とするが、それを実行する場合に積の結合則が破れ、その回復には経路積分法への一般化が必要となることを示した。
・時空量子化と離散可積分系との関係を戸田格子の場合について詳しく調べ、明らかにした。
2.離散幾何学からのアプローチ
Doliwa等によって導入された離散幾何学は、弦理論の相関関数を記述していることを示した。
3.複素力学系からのアプローチ
特に離散Lotka-Volterra系について、可積分性が保証される条件を明確にした。
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