ガンマー線バーストの起源として、私はアクシオン星と中性子星との衝突を提案した。それによると、中性子星の強い磁場の元でアクシオン星はそのエネルギーを急激に失い、その結果、中性子星の外クラストの一部が吹き飛び、それがガンマー線バーストを生み出すジェットとなる。詳しくはこうである。すなわち、アクシオン星は実スカラー場の解であり、重力で束縛された場である。それが、磁場中では、その強さに比例した電場を誘起される。それゆえ、中性子星の強磁場中では強い電場を持つことになる。それ故、アクシオン星が中性子星と衝突すると、電気伝導度の高い外クラスト中で、電流を誘起してそのエネルギーを失う。その速さが急激で、たとえ光の速さで衝突したとしても、外クラスト中で、アクシオン星のエネルギー全てが散逸する。ただし、それもアクシオン星の半径による。アクシオン星の半径はその質量で決まり、臨界質量では、1kmほどで、その十分の一の質量では、10kmほど、すなわち、中性子星のそれと同じくらいである。それゆえ、臨界質量のアクシオン星では、衝突でそのエネルギーがすべて外クラスト中で失われる。一方、臨界質量の10分の一のアクシオン星では、そのエネルギーは一度の衝突で失われない。何度か衝突を繰り返し失っていくものと思われる。それ故、小さい質量のそれは、ジェットを何度か放出し、それは持続時間の長いガンマー線バーストをもたらすだろう。一方、臨界質量のアクシオン星は持続時間の短いバーストをもたらす。
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