平成11年度の研究目標は、次の三点であった。 1.CP非保存の位相を含む完全な超対称性標準模型のLagrangianを確定し公開する。 2.現在の電弱精密実験結果の解析を完成させ、投稿論文を完成し発表する。 3.最重要過程l^+l^-→W^+W^-過程の超対称性模型による輻射補性の論文を完成し発表する。 上記三課題のそれぞれにつき、次の成果が得られた。 1.Lagrangianのテストを継続中。テストを完了後公開し、新しいファインマン振幅ジェネレータMad Graph2に採用する。 2.包含的な解析結果を論文として発表し、そのNuclear Physics B誌への掲載が決定した。またミュー粒子の磁気モーメントに対する超対称性模型の輻射効果に関する研究を発表し、それはPhysics Letters B誌に掲載される。 3.論文を完成させ、Nuclear Physics B誌へ投稿した。論文はインターネット上で公開されている。 上記の成果について、スイスのCERN、韓国のコリア大学、米国のフェルミ研究所等で口頭発表を行なった。
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