研究分担者 |
汲田 哲郎 東京都立大学, 大学院理学研究科, 助手 (30271159)
浦川 順治 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (00160333)
竹田 誠之 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (40029898)
栗原 良将 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (50195559)
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研究概要 |
平成10年度は、主として次の4点の研究を行った。 1) ATF加速器が我々の測定器に与えるバックグランドの測定。 2) 陽電子の偏極測定の為のカウンターの試作。 3) 上記(2)のカウンターを(1)のバックグランドから守るシールドの研究・制作。4) シミュレーションによるカウンターの配置の研究。 上記(1)のバックグランドが当初予想よりかなり厳しいことが判明し、本年度はその対策に終始した。その為、残念ながら、まだ偏極測定には至っていない。しかし、バックグランドに強いカウンターの開発(上記(2))、バックグランドを有効に防ぐシールドの研究・製作(上記(3))が進んでいるので、来年度には偏極測定できると考えている。 なお陽電子生成の確認(偏極度の測定を伴わない)は、比較的バックグランドの影響の大きい状態でも可能なため、すでに行っている。この実験で、陽電子の予想どおりの率での生成を確認していることを、申し添えておきます(K.Dobashi,ct al.,"Generation of Positrons via Pair-Crcation from Compton Scattered Gamma-Rays",submitted to Nucr.Instr.and Meth.A(accepted),KEK Preprint98-177,TMU HEP/EXP98-13)。
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