研究課題/領域番号 |
10640381
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 利保 新潟大学, 理学部, 助教授 (30018262)
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研究分担者 |
副島 浩一 新潟大学, 大学院自然科学研究科, 助手 (50283007)
檀上 篤徳 新潟大学, 理学部, 教授 (40018669)
木山 喜隆 新潟大学, 理学部, 助手 (50018272)
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キーワード | オゾン分子 / CO_2分子 / 電子分光 / 散乱微分断面積 / 振動励起 / 弾性散乱 |
研究概要 |
1. 低エネルギー電子分光装置の整備 1) 衝突真空容器を製作し、10〓Torr台の到達真空度を得た。これにより、残留ガスの影響を受けない電子散乱実験が可能となった。 2) 2重のμメタルシールドを施し、5mG以下まで残留磁場を消去することにより低エネルギー領域での散乱実験が安定して行われるようになった。 3) 重子エネルギー選別器を設計、製作した。現在性能試験中であるが、より高いエネルギー分解能の実験が可能となる。 2. オゾン分子源の開発 無声放電により純度の高いオゾン分子の生成に成功した。現在分子線として、真空容器に導入ずるための実験を継続している。 3. CD_2分子からの弾性散乱微分断面積およびCO_2分子の振動励起微分断面積の測定オゾン分子線源の開発が遅れているため、電子分光装置の性能試験をかねて、CO_2分子の弾性散乱および振動励起の微分断面積の測定を行った。 CO_2分子は、地球温暖化に大きな影響を与える分子のひとつとして大きな感心を集めているが、これまで詳しく調べられていない。 今回得られた結果は以下に示すもので、この成果は1999年7月、仙台で開催される原子衝突国際会議(XXI ICPEAC)で報告される。 1) 弾性散乱微分断面積 :E_e=2-10cV,θ=20°-135゚ 2) CO_2分子の振動励起微分断面積:E_e=2-10cV,θ=20°-135゚
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