研究課題/領域番号 |
10640383
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
小田島 仁司 富山大学, 理学部, 助教授 (50233557)
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研究分担者 |
常川 省三 富山大学, 理学部, 教授 (40018982)
松島 房和 富山大学, 理学部, 助教授 (40142236)
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キーワード | MIMダイオード / テラヘルツ電磁波 / 遠赤外光 / 差周波発生 / 分子分光 |
研究概要 |
本研究では、波長12μmで発振するアンモニア(^<15>NH_3)レーザーと波長10μmで発振する炭酸ガスレーザーの光をMIM(Metal-Insulator-Metal)ダイオードで混合し、6THz以上の周波数を持つテラヘルツ電磁波(遠赤外光)を発生させる。今年度は、その光源となるアンモニア(^<15>NH_3)レーザー及びそれを励起するための炭酸ガスレーザーの製作を行った。これらのレーザーを構成するレーザーフレーム、レーザー管の設計・製作、およびそれらの組立を行った。また、レーザーの周波数安定化のために必要なフィードバック回路の設計・製作を行い、性能をテストした。新規に購入した直流安定化高圧電源については、既存のTuFIR分光計でテストを行い、本研究で必要とされるレーザー安定化のために必要な性能を具備していることを確認した。 来年度は、まず、アンモニアレーザーの周波数安定化を完成させる。それに次いで、このアンモニアレーザーを既存の周波数可変遠赤外(TuFIR)分光計と組み合わせて、アンモニア(^<15>NH_3)レーザー光と炭酸ガスレーザー光をMIMダイオードで混合する。これにより、既存のTuFIR分光計では不可能な6THz以上の差周波発生を試みる。最終的には、発生させた差周波を利用して周波数精度が高くしかも高分解能の分子スペクトルを、6THz以上の周波数領域で測定できる分光計を完成させることを目標とする。
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