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1999 年度 実績報告書

MIMダイオードによる周波数可変テラヘルツ(THz)光源の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10640383
研究機関富山大学

研究代表者

小田島 仁司  富山大学, 理学部, 助教授 (50233557)

研究分担者 常川 省三  富山大学, 理学部, 教授 (40018982)
松島 房和  富山大学, 理学部, 助教授 (40142236)
キーワードMIMダイオード / テラヘルツ電磁波 / 遠赤外光 / 差周波発生 / 分子分光
研究概要

本研究は、波長11-13μmで発振するアンモニア(^<15>NH_3)レーザーと波長9-10μmで発振する炭酸ガスレーザーの光をMIM(Metal-Insulator-Metal)ダイオードで混合し,6THz以上の周波数を持つテラヘルツ電磁波(遠赤外光)を発生させるというものである.これまでに,その光源となるアンモニア(^<15>NH_3)レーザー及びそれを励起するための炭酸ガスレーザーを構成するレーザーフレーム,レーザー管の設計・製作、およびそれらの組立を行った.また,レーザーの周波数安定化のために必要なフィードバック回路の設計・製作を行った.このシステムを使って,アンモニア・レーザーを低圧^<15>NH_3ガスの飽和吸収スペクトルにロックし,周波数安定化を行った.差周波の周波数を知るためには,アンモニア・レーザーの発振周波数が既知でなければならない.そこで炭酸ガスレーザーを基準とするヘテロダイン法により,アンモニア・レーザーの発振周波数の測定を行った.
次に,既存の安定化された炭酸ガスレーザーとアンモニア・レーザーの差周波をMIMダイオードにより発生させた.遠赤外光の発生は,6-9THzに豊富なスペクトルを持つCH_3OHのスペクトルの観測により確認した.その結果9THzの遠赤外光の発生を確認できた.さらに,この分光計をHF,H^<35>Cl,H^<37>Cl分子の6-9THzにおける測定に応用し,8本のスペクトルの遷移周波数の測定を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hitoshi Odashima: "Tunable Far-Infrared Spectroscopy Extended to 9.1THz"Optics Letters. 24. 406-407 (1999)

  • [文献書誌] Hitoshi Odashima: "Tunable Far-Infrared Spectroscopy of HF, H^<35>Cl, and H^<37>Cl in the 6 to 9 THz Region"

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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