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1998 年度 実績報告書

火星ランパートクレーターの研究

研究課題

研究課題/領域番号 10640402
研究機関東京大学

研究代表者

栗田 敬  東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00111451)

キーワード火星 / ランパート・クレーター / インパクト / 地形形成
研究概要

火星にはランパート・クレーターと呼ばれる特異な形状のクレーターが多数存在する.本研究ではこのクレーターの形成プロセスを明らかにすることを目指し、Viking画像の解析を行ってきた.と同時にPlanet-B(Nozomi)での火星探査のための前準備として火星地形の基礎的なデータベース作りも兼ねている.
本年度は合衆国地質調査所発行の火星地図(250万分の一)によるViking画像の整理、ランパートクレーターのマッピング、地形高度解析手法の開発を行ってきた.
1) 基礎的データの収集:
Viking CD-ROM;全シリーズ
地形図(250万分の一)、地質図、Photo-Mosaic図:全シリーズViking画像・オービター番号対応テーブル、地域表:全シリーズ
これらのデータセットにより各地域毎の画像の検索が可能になり、効率的な画像解析が定常的に行えるようになった.
2) 地形高度解析プログラムの開発
Photoclinometryにもとづいた効率的な手法を開発し、Viking画像で十分な精度が得られることがGlobal Surveyerのレーザー高度計でのデータとの比較・対照により確認された(宇宙研シンポジュウム発表).また同時に解析上のいくつかの問題点も明らかになり、Planet-B(Nozomi)でのMIC観測に向けての有用な情報となった.
3) ランパートクレーターの成因について
これらの画像にもとずいてランパートクレータの系統的な形状解析が始まった.詳細は次年度に持ち越されているが、ランパートクレーターの基本構造はダブル・ロベート型であること、さらにその2つのローブの形成順序は内側が先、外側があとに形成されたことが明らかになった(30th LPSCで発表予定).

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Demura,K.Kurita: "A shallow volatile layer at Chryse Planitia,Masr" Earth Planets Space. 50. 423-429 (1998)

  • [文献書誌] I.Kumagai,K.Kurita: "Interaction of periotic wave trains" Phys.Earth Planet.Int.107. 131-141 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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