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2001 年度 実績報告書

断層系の力学的相互作用が作り出す地震活動の多様性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10640407
研究機関京都大学

研究代表者

橋本 学  京都大学, 防災研究所, 教授 (20293962)

キーワード地震活動シミュレーション / 断層の相互作用 / クーロン破壊関数 / 地震の繰り返し / バックスリップ・モデル
研究概要

京都大学大型計算機センターVPP800に移植したプログラムを用いて,シミュレーションを継続するとともに,出力結果のアニメーション表示等可視化の検討を行った.
今年度は,オリジナルの断層系モデルの断層を長さ・幅方向にそれぞれ5分割し,断層要素数計2600のモデルでシミュレーションを実行した.これにより,内陸においては最小M5級の地震まで表現できることとなり,昨年までより幅広い規模にたいして規模別頻度分布の検討を行った.断層破壊強度を変えた計算も行った.これらの計算でシミュレートされた地震活動の特徴は下記のとおりである.
(1)断層面全体を同時に破壊する地震はまれである.
(2)中規模地震の頻度が高く,そのためGutenberg-Richter則を必ずしも満たさない.
(3)駿河・南海トラフの大地震と西南日本内陸の地震活動の間には,相補的な関係が認められる.
(4)駿河・南海トラフ沿いの大地震の発生域が時間とともに空間を移動する現象が見られるが,その移動方向は活動時期により異なる.
なお,地図上に破壊した断層要素をプロットしたGIFアニメーションを作成したので,視覚的にシミュレートした地震活動を捉えることができるようになった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hashimoto, M.: "Complexity in the recurrence of large earthquakes in southwest Japan A simulation with an interacting fault system model"Earth Planets and Space. 53. 249-259 (2001)

  • [文献書誌] Hashimoto, M.: "Simulation of complex recurrence behavior of earthquakes with an interacting faults system model"2^<nd> ACES Workshop Proceedings. 241-245 (2001)

  • [文献書誌] 橋本 学: "断層間の力学的相互作用を考慮した地震活動のシミュレーション"地学雑誌. 111(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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