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1998 年度 実績報告書

近年の成層圏大循環変動の特徴と対流圏大循環との関連

研究課題

研究課題/領域番号 10640425
研究機関九州大学

研究代表者

廣岡 俊彦  九州大学, 理学部, 助教授 (90253393)

研究分担者 中島 健介  九州大学, 理学部, 助手 (10192668)
三好 勉信  九州大学, 理学部, 助手 (20243884)
宮原 三郎  九州大学, 理学部, 教授 (70037282)
キーワード成層圏大循環 / 対流圏大循環 / オゾン減少 / 気象衛星データ / 大気大循環モデル
研究概要

本研究の目的は、成層圏大循環の近年の変動に関して、その特徴を観測データに基づき定量的にとらえ、それの対流圏大循環の変動との関連を、データ解析及び数値実験の両面から明らかにすることである。今年度は、北半球春季に関して研究を行った。
気象衛星データに基づき、1980年代と1990年代の3月の平均場を比較したところ、北極域上空の下部成層圏(高度20km中心)で約10Kの降温、上部成層圏(同40km中心)で約10Kの昇温か見られた。またそれに伴い、西風極夜ジェットが約15m/s強まっていることがわかった。これら成層圏大循環の変動は、1990年代になり顕著となった、北極域春先のオゾン減少と関連していると考えられる。
そこで、オゾン減少が成層圏大気大循環に与える影響を見るため、大気大循環モデル中に観測に見合ったオゾンの減少を形成し、その結果大気大循環がどのように変動するかを数値実験で調べた。実験を3年間行った結果、春季北極域上空には、観測と同様の降温・昇温パターンが形成されることがわかった。また、降温・昇温は約5Kと観測の半分程度であった。しかしながら、3年間という数値実験の期間中の年々変動はかなり大きく、統計的に確度の高い結果を得るためには、今後、さらに長い期間の実験が必要と思われる。そして、得られた確度の高い結果に基づき、観測結果との差異を議論する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Hirooka: "Radiative and Dynamical Impacts of Arctic and Antarctic Ozone Holes : General Circulation Model Experiments" Adv. Space Res.印刷中.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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