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1999 年度 実績報告書

近年の成層圏大循環変動の特徴と対流圏大循環との関連

研究課題

研究課題/領域番号 10640425
研究機関九州大学

研究代表者

三好 勉信  九州大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20243884)

研究分担者 中島 健介  九州大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10192668)
宮原 三郎  九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70037282)
キーワード成層圏大循環 / 対流圏大循環 / オゾン減少 / 気象衛星データ / 大気大循環モデル
研究概要

本研究の目的は、成層圏大循環の近年の変動に関して、その特徴を観測データに基づき定量的にとらえ、その対流圏大気大循環の変動との関連を、データ解析および数値実験の両面から明らかにすることである。今年度は、北半球冬〜春季における変動に関して大気大循環モデルによる数値実験による研究を中心に行なった。
成層圏大循環の変動は、1990年代になり顕著になった北極域春先のオゾン減少と密接に関連していると考えられるため、大気大循環モデル中に観測に見合ったオゾン減少を形成させ、その結果大気大循環がそのように変動するかを数値実験により調べた。実験を10年間行なった結果、北極域春先には観測と同程度の下部成層圏での降温・上部成層圏での昇温パターンが形成されることがわかった。しかしながら、10年間の数値実験期間中の年々変動はかなり大きく、オゾン減少に伴う温度変化が明瞭に現れる年と現れない年では大気大循環の季節進行はかなり違うものになることが明らかとなった。これらの年々変動には、対流圏から下部成層圏における年によるプラネタリー波の活動度の違いが深く関連していることが明らかとなった。今後、さらに長期間にわたる数値実験を行い確度の高い議論を行う予定である。さらに、観測データ解析結果との差異についても検証していきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Hirooka: "Radiative and Dynamical Impacts of Arctic and Antarctic Ozone Holes"Adv,Space Res.. 24・12. 1637-1640 (1999)

  • [文献書誌] T.Hirooka: "Influences of Arctic Ozone Hole on the Stratospheric General Circulation"Polar Meteorology and Glaciology. 13・1. 1-10 (1999)

  • [文献書誌] Y.Miyoshi: "Numerical Simulation of the 5-day and 16-day waves in the mesopause region"Earth,Planets and Space. 51・7,8. 763-772 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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