(1) MAGSAT衛星による磁場観測データを、既に当グループでデータベース化したDE-1およびDE-2のデータと共通の形式に変換するため、オープンリールの古い磁気テープから既設のワークステーションHP-9000に接続された大容量磁気ディスクに収納した。 (2) 上記磁場観測データを太陽活動度、季節、地磁気活動度等により分類し統計的処理および今後の一般利用を考慮して、リレーショナル型データベースを構築するため、既設のワークステーションJCC/JU1にデータベースソフトウェア(オラクル8)をインストールした。 (3) 既にデータベース化された極域上空におけるDE-1衛星のデータを解析することにより、高度数千キロメートル上空で、磁場観測値がこれまでには報告されたことのない一見奇妙な変動を示すことが明らかになった。すなわち、磁場の水平成分が高度に依存して向きを回転させ、その方向がダイポール軸と太陽方向のなす角度あるいは季節により、南北半球で規則的であることがわかった。この結果は、第104回地球電磁気・地球惑星圏学会で報告した。 (4) エールステッド衛星による磁場観測データは衛星の打ち上げが1999年3月に延期されたため、今年度は使用できなかった。
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