研究分担者 |
吉田 武義 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80004505)
永広 昌之 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10124554)
藤巻 宏和 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90133933)
石川 賢一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20158744)
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研究概要 |
本研究の目的の一つはゴンドワナ大陸における北上山地の位置づけを火成活動からとらえることにある.昨年度は;(1)北上山地における5億年〜4億年前後の古生代火成活動とゴンドワナ大陸の形成・発展・分裂との関係;(2)白亜紀初期における北上山地と北海道南西部とのテクトニクス的関係を花樹岩類の性格から検討;(3)北上低地帯の鮮新世火山岩類の性格は第四紀火山活動とそれ以前の火成活動とを結びつける重要な意義のあること,などについて報告した・今年度は,(1)モンゴルーオホーツク摺曲帯と日本の火成活動との関係を明らかにするために,モンゴルの古生代後期〜中生代初期におけるLi-F花崗岩類の性格(1999,口頭);(2)足尾山地から日光周辺の白亜紀〜古第三紀火成岩の性格(1999,口頭);後期新生代に活動した大規模カルデラの時空分布を調べ,60以上のカルデラの存在と,東北本州弧の形成発達史の中での重要性について(1998;1999,口頭),(3)「数値地図50mメッシュ(標高)」により作成されたDEM主題図を利用して,東北日本における中生代以降の火成活動の分布・構造を探る試みを行い,北上山地白亜紀深成岩プルトンの内部構造の確認に有効であること,これにより岩相区分,節理,初生流理構造などの情報が得られること,新たに確認されたリニアメントにより,これまで未知の断層や撓曲などの発見から,新しいテクトニクス的解釈への利用など(1999,口頭ならびに論文)を明らかにした.
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