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1998 年度 実績報告書

ベネチテス目の幹および葉柄基部の細胞組織

研究課題

研究課題/領域番号 10640457
研究機関(財)自然史科学研究所

研究代表者

大花 民子  財団法人自然史科学研究所, その他部局, 研究員 (60231205)

キーワードベネチテス目 / ベネチテス目の分布 / Cycadeoidea / 恐竜類の分布とその相関 / 上部白亜系 / 蝦夷層群
研究概要

1.ベネチテス目(裸子植物、そてつ植物綱)は、中生代をとおして繁茂した分類群で、幹(茎)の太いグループと細いグループに大別される。
2.幹の太いグループは、Cycadeoidea属に分類されているが、それらの葉器官の詳細は未だ不明で、本研究はその解明を目的の一つとしている。いままでに北海道の上部白亜系蝦夷層群の石灰質ノジュル中から、葉柄を残した幹(茎)が比較的多数発見・採集されており、いずれ研究目的に沿う標本の入手が可能となるものと確信する。
葉器官が発見された場合、それらは、幹(茎)の太いグループの性状確認のための重要な資料が入手されるとともに、Cycadeoidea属の植物学的・分類学的詳細が明らかにされる。
3.幹(茎)の細いグループは葉器官とともに比較的よく知られているが、それらの正確な分類群(科)はまよく知られていない。すなわち、ベネチテス類は分類群の階級の「目」の位置に置かれるが、「科」の位置を述べることは、現在のところまだ資料不足である。
4.ベネチテス目に属する植物は、三畳紀後期に出現し、白亜紀後期に絶滅したが、これらの植物がどのような祖先系から導かれたか、また白亜紀以降の分類群とはどのような関連があるかについては未だ明らかでない。ユーラシア東部のベネチテス目の分布は、シベリア北部では、減少の傾向にある。また、恐竜類の分布とベネチテス類の分布とは互いに相関の関係にある。
5.本研究は、ベネチテス目の特異な細胞組織および分布上の特徴を明らかにしつつある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ohana, T., Kimura, T.and Chitaley, S.: "Bennetticarpus yezoites sp.nov.(Bennettiales)from the Upper Cretaceous of Hokkaido, Japan." Paleontological Research. 2-2. 108-119 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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