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2001 年度 実績報告書

東部北海道弟子屈地域の新第三紀火山-熱水活動と浅熱水性金銀鉱化作用

研究課題

研究課題/領域番号 10640459
研究機関北見工業大学

研究代表者

前田 寛之  北見工業大学, 工学部, 助教授 (00003202)

キーワード東部北海道 / 新第三紀 / 火山活動 / 熱水活動 / 浅熱水性金銀鉱化作用 / 熱水変質作用 / 阿寒鉱床 / 当別鉱床
研究概要

弟子屈地域の当別浅熱水性金銀鉱脈型鉱化作用の時期は,石英-氷長石脈のK-Ar年代によって,鮮新世(2.4Ma)である。また,当別鉱脈群の東方約5km地点にある志計礼辺山酸性変質帯も,珪化ソーダ明バン石化岩のK-Ar年代によって,これとほぼ同時(2.3Ma)生成である。この酸性変質帯には,露頭がないが,その転石はいずれも白色強珪化デイサイトで,空隙が多く見られる。その空隙の形態は,デイサイトの斑晶長石や角閃石や輝石が強酸性熱水溶液によって溶脱された負仮像を示すので,この珪化岩は溶脱型であり,まれに,その空隙を充填する自然硫黄が観察される。
一方,当別鉱床地域における安山岩岩脈の熱水変質年代も2.3-2.4Maであることが知られている。
これらのデータは,2.4Ma当別低硫化系浅熱水性金銀鉱脈型鉱化作用はおそらく比較的広域的な安山岩質貫入活動に伴われ,また,これとほぼ同時期の2.3Ma志計礼辺山酸性変質作用は比較的局所的な志計礼辺山溶岩のデイサイト質貫入活動に伴われたことを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Maeda, Yiping Cai: "Various zeolite rocks from the Teshikaga district in eastern Hokkaido, Japan : Importance for the preservation of nature and the living environment in the Kushirogawa basin vicinity"Resource Geology Special Issue. No.20. 141-150 (1999)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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