研究課題/領域番号 |
10640479
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研究機関 | 茨城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
松澤 孝男 茨城工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (40005989)
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研究分担者 |
森 信二 茨城工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (70249746)
添田 孝幸 茨城工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (70197002)
山本 茂樹 茨城工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (90123984)
河原 永明 茨城工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (30204754)
長本 良夫 茨城工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (50114012)
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キーワード | ラドン / CR-39 / 伊那谷断層 / 中央構造線 |
研究概要 |
われわれにとってCR-39によるラドン濃度測定の実験の原点である茨城工業高等専門学校の計算機センター(空調機を停止するとラドン濃度は600〜900Bq/m3にもなる)の空気中のラドン濃度の測定を専門の研究機関の方々にも協力していただいて行った。ラドンおよびその娘核種の定量、エアロゾルの粒径分布、フリーのラドンの割合、空気の流れ(換気率)、ベンチレーター(換気)、温調機、(循環)およびそれらのフィルターの性能について測定した。ベンチレーターや温調機の非常に目の粗いフィルターでも室内の粉塵が除去され、計算機センターの室内のラドン娘核種は除去されるものの、エアロゾルに付着していないフリーのラドンの割合が高くなっていることがわかった。このようにしてえられた情報を説明材料に使用しながら、ラドン濃度に興味を持ち、また測定に協力してもらえる方を、中央構造線およぴ伊那谷断層に沿って順次拡大した。 伊那谷断層(長野県)に沿っては、天竜川西岸のいくつかの公立の高等学校の協力が得られた。中央構造線(長野県〜熊本県)については、長野県の天竜川および伊那山脈の東側のいくつかの公立の小中学校および大鹿村の中央構造線博物館の協力が得られた。向博物館が管理している中央構造線の露頭の見学を行った。静岡県、三重県、(奈良県、和歌山県はできず)、徳島県、香川県、愛媛県、大分県、熊本県までさまざまなつてで知り合いを探し(作り)ラドンの測定に協力していただき測定点を延長した当初の目的の一つ、ラドン測定に興味をもつ人を増やす点ではかろうじて達したが、測定点の密度、内帯側、外帯側といった地質構造との関係や、活断層からの距離の分布等考えるにはまだ不充分である。さらに測定点を広げ測定の密度を高める必要がある。
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