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1999 年度 実績報告書

超強電場中のファンデルワールス分子の分光学的研究:分子ダイナミクスの制御の試み

研究課題

研究課題/領域番号 10640482
研究機関茨城大学

研究代表者

天埜 尭義  茨城大学, 理学部, 教授 (60037249)

キーワード分子錯体 / レーザー分光 / 超音速ジェット / 超強電場
研究概要

このプロジェクトは1998年-2000年3月までの2年間のプロジェクトとして発足した。当初,主研究者は陳文初であったが,1999年7月に香港中文大学に転出したため天埜が引き継いだものである。初年度は主として実験装置の製作にあてられた。装置は超音速分子ビーム発生部分,高電場領域,分子線検出器よりなる。これらは2つの真空チェインバーに納められる予定であったが,既に述べたように,主研究者の陳が年度半ばで転出したため計画の変更し,既存の主チェインバーに全てを納める。
超音速ジェット源を用い酸素分子の780nmバンド(いわゆるAバンド)のコールドスペクトルを観測した。このバンドは大気化学において重要なバンドで吸収断面積・衝突幅の精密データをえることが重要である。そのための予備的なデータを得た。さらに酸素ダイマーの780nm近辺での吸収スペクトルの観測は現在継続中である。超強電場の印加テストを行った。電極の形状等に変更が必要と思われる。本実験で最も重要かつ困難な点は,分子ビームのオプトサーマル検出である。強い結合を有する(H_2O)_2のようなダイマーと共に,弱い錯体である(NO)_2を観測し,分子間結合力と分子間ダイナミックスの電場による影響を研究する。実験は継続中であるが,当初の検出感度はまだ達成されていない。既に述べたように,研究体制の変更が生じたが,本研究は更に継続する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Amano: "The Lowest Submillimeter -wave Transitions of CH"Astrophysical Journal. 531. L61-L64 (2000)

  • [文献書誌] T.Amano,M.C.Chan: "Infrared absorption spectroscopy of D_3:"Philosophical Transaction of the Royal Soc.. (受理済み). (2000)

  • [文献書誌] T.Amano,K Akao,et al: "Pressure Broadening of O_2 in the a^1Δ_g State-"Chemical Physics Letters. 433. 433-438 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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