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1999 年度 実績報告書

肝疾患マーカーとして期待される胆汁酸エステルグルコシドの検出と高感度分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10640597
研究機関日本大学

研究代表者

飯田 隆  日本大学, 文理学部, 教授 (60060125)

キーワード胆汁酸 / 肝疾患マーカー / 胆汁酸エステルグルコシド / 胆汁酸アシルグルコシド
研究概要

近年、各種肝胆道疾患との関連から、成人及び新生児・胎児における体液、組織中の胆汁酸異常成分(異常胆汁酸)、とりわけ胆汁酸C-24エステル(アシル)グルコシドの体内動態に多大の注目が寄せられ、それらの信頼度の高い測定法の開発・確立が望まれている。しかしそれらは構造が相互に酷似し、標品が得難く、生体内に微量しか存在しないうえ、高極性・難揮発生であることなどから、それらの測定は極めて困難な課題となっている。
そこで先ず、リトコール酸、ケノデオキシコール酸、ウルソデオキシコール酸、デオキシコール酸、コール酸を対象として、それらの側鎖末端C-24位カルボキシル基にグルコースがエステル結合した新規胆汁酸C-24エステルグルコシド標品の合成を試みた。その結果、糖原料として2,3,4,6-テトラ-O-ベンジルグルコピラノース、縮合剤として2-クロロ-1,3,5-トリクロロトリニトロベンゼンを用いるエステル化反応により、相応する胆汁酸C-24エステルグルコシド ベンジルエーテル誘導体が好収率で得られることが判明した。生成したαβ-アノマー体は中圧液体クロマトグラフィーによって分離され、このものを10%PdC触媒を用いて接触水素化反応することにより、目的とする遊離の胆汁酸エステルグルコシド標品が合成された。現在、合成標品を用い、その分離分析法の確立と体内動態を検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 飯田隆: "Separation of Double Conjugates of Bile Acids by Two-Dimensional High-Performance Thin-Layer Chromatography with Tetra-n-butylammonium Phosphate and Methyl β-Cyclodextrin"CHROMATOGRAPHIA. 49. 681-685 (1999)

  • [文献書誌] 飯田隆: "ライフサイエンス 有機化学"共立出版(株). 224 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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