研究課題/領域番号 |
10640602
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
権藤 洋一 理化学研究所, マウス変異開発研究チーム, チームリーダー(研究職) (40225678)
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研究分担者 |
秦野 伸二 東海大学, 総合医学研究所, 助手 (60281375)
桝屋 啓志 理化学研究所, マウス変異開発研究チーム, 研究員 (40321814)
井上 麻紀 理化学研究所, マウス変異開発研究チーム, リサーチアソシエイト(研究職) (90321728)
斎藤 靖史 岩手大学, 農学部, 助教授 (70287100)
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キーワード | ゲノム / 反復配列 / サテライトDNA / 超可変性,ゲノム / ヒト / タンデムリピート / 進化 / ジーンコンバージョン |
研究概要 |
ヒトゲノムにおけるメガサテライトDNAという新しい概念を提唱し認められ(Gondo et al.,Genomics54 : 39-49,1998)、分子進化的な研究にも発展できるよう、ヒト以外の哺乳動物のRS447相同配列の単離に着手した。98年にチャイニーズハムスターおよび99年にラットのゲノムDNAから相同配列クローンを得た。その中で独立なクローン3つずつの全塩基配列を決定したところ、単位長はチャイニーズハムスター4976〜4996bp、ラット5917〜5920bpであり、種内での互いの相同性は、それぞれ99.3%、99.9%以上であり、ヒトと同様に単位配列そのものはほとんど同じであることを確認した。また、ハプロイド当りのコピー数もそれぞれ、75および10と推定されヒトと同様にタンデムに反復していた。さらに、単位配列中に1704bpおよび1641bpからなるORF様配列もそれぞれに確認できた。一方、チャイニーズズハムスターやラットから得られたDNAプローブを用いてマウスにおいても多数のバンドがサザ一ン解析で検出されたもののタンデム構造は認められず、これまで解析した哺乳動物の中ではじめて、RS447相同遺伝子がないか、もしくは存在してもタンデム構造をとらない最初の例となった。そこで、ヒトRS447遺伝子そのものを導入したトランスジェニックマウスを作成した。確立された12系統のメガサテライトトランスジェニックマウスのうち、50コピー以上もつ3系統について交配を行ったがおもしろいことにいずれもホモ接合体が現在のところ得られていない。また、FOファウンダと比べて、明らかにコビー数の異なるF1が3種類も得られる系統もあり、ゲノム超可変性の検討を進めている。
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