研究課題/領域番号 |
10640693
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
土肥 直美 琉球大学, 医学部, 助教授 (30128053)
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研究分担者 |
泉水 奏 琉球大学, 医学部, 助手 (80216556)
瑞慶覧 朝盛 琉球大学, 医学部, 助手 (70136901)
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キーワード | 骨考古学 / 近世人骨 / 沖縄 / 風葬墓 / 古病理学 |
研究概要 |
本年度は、前半に、これまで琉球大学に収集することができた資料の整理を行い、観察と計測を行う予定であった。資料の整理はほとんど終えていたので、主に病変の有無について観察を行い、特に、石垣島の近世人骨に関節炎や骨膜炎が高頻度でみられるという、興味深い結果を得た。これらの知見については、平成11年3月の日本解剖学会全国学術集会において報告する予定である。 後半に予定していたX線による病変部の観察は、X線写真撮影装置が予定より遅れて12月末に納入されたので少し遅れているが、現在、石垣島の資料を中心に観察を進めている。 今年度、予想以上の収穫は、久米島の近世人骨を調査できたことである。人骨は保存状態も良く、100体以上のまとまった資料が得られる見込みで、沖縄本島周辺部の貴重な追加資料として、多くの情報を提供し得るものである。来年度以降、一部を琉球大学に運び、詳しい調査を行う予定である。
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