1.前年度に引き続き、東京都内の保育園にて、三歳児、四歳児を対象に、毎月1回身長、体重、指極、頭囲、胸囲、肩峰幅、腸骨稜幅、皮脂厚(肩甲骨下部、上腕三頭筋部、臍部)などの身体計測を行った。前年度同様、計測対象保育園に十分な協力が得られるよう協力関係を構築するよう努力した。また少しでも多くの子どもの積極的な協力が得られるよう保護者にも協力を求め、長期に渡る計測が継続でき、縦断的に欠落の無いデータを多数得るよう努力した。 しかし、不可抗力で計測日に欠席する子供も結構おり、三年間に渡り無欠席の子供のデータを多数収集する事の困難さを感じつつある。 2.計測データは随時コンピューターに入力した。縦断的調査資料の分析に当たり、時系列解析の方法について検討し、アプリケーション・ソフトを用い、計算機上でプログラムを走らせ若干時系列解析を試みた。また、数人のデータを用い、いくらかの計測項目について発育曲線(現量値曲線)を描かせ、各形質問の発育の交差時期を見た。その時期は個人で異なる場合があり、それらと季節変動の関係を明らかにすることで、各個人の幼児期発育の特徴が伺え興味が持たれる。今後さらに、解析の方法について検討を加え、本研究の主旨に適した解析方法を探索し、計算機上で解析できる環境を整えていく。 3.本研究に関する、文献検索並びに参考資料の収集を行った。
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