(1) Co基超合金基材上にNiCoCrAlYボンドコートおよび8wt%Y2O3〓ZrO2トップコートをプラズマ溶射した遮熱コーティング材を作製し、供試材とした。 (2) トップコートとボンドコートの界面に沿ったMode IおよびMode IIき裂伝ぱ試験を行うため、特殊な治具と、EDMによるスタータ切り欠きを導入した試験片を工夫し、それらの試験を可能にした。 (3) 室温および900℃におけるき裂伝ぱ試験を行い、き裂伝ぱ特性を調べ、き裂はトップコート中の界面に沿い、前方の潜在欠陥を縫うようにして伝播することがわかった。また、き裂伝ぱ抵抗は、室温に比べ、900℃では若干低下すること、同一成分系のバルク材に比べ、伝ぱ抵抗が低いこと、伝ぱ曲線の傾きは、温度やバルク・溶射の相違によらずほぼ同一であることなどが明らかとなった。
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