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1999 年度 実績報告書

粒子分散型複合材料における高疲労特性発現機構モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 10650083
研究機関名古屋大学

研究代表者

秋庭 義明  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (00212431)

研究分担者 田中 拓  名古屋大学, 難処理人口物研究センター, 講師 (80236629)
田中 啓介  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80026244)
キーワード金属基複合材料 / 疲労 / き裂発生 / き裂伝ぱ / き裂閉口 / 破壊力学 / 残留応力 / シミュレーション
研究概要

1.SiC粒子強化アルミニウム合金では,切欠き等の応力集中部から発生する疲労き裂の伝ぱ挙動には,き裂閉口が重要な役割を果たすことを明らかにした.切欠き底から伝ぱする微小疲労き裂は,き裂閉口を考慮した有効応力拡大係数範囲によって長いき裂の関係に一致した.
2.強化粒子の含有率が多くなるほど、疲労き裂伝ぱにともなうき裂閉口の形成が顕著であり,き裂伝ぱ抵抗は増大した.このき裂伝ぱ抵抗の増大は,主に破面粗さによるき裂閉口の増大が原因でることを示した.き裂伝ぱ抵抗の増大には強化粒子の含有率の増加と,強化粒子径の増大が有効であるが,粒子径の極端な増大は粒子破壊を誘起し,伝ぱ抵抗の減少をもたらす.
3.第2組もしくは結晶粒界と相互作用しながら伝ぱする疲労き裂をモデル化するとともに,塑性誘起き裂閉口を考慮したき裂伝ぱシミュレーション手法に提案した。本手法をさらに発展させることによって,第2相の最適分散状態の検討が可能である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 秋庭 義明: "疲労き裂伝ぱシミュレーションによる微視組織的微小疲労き裂伝ぱの解析"日本機械学会東海支部,第48期総会講演会講演論文集. 993-1. 53-54 (1999)

  • [文献書誌] 秋庭 義明: "SiC粒子強化アルミニウム合金切欠き材の疲労強度評価"日本機械学会東海支部,浜松地区講演会講演論文集. 993-2. 32-33 (1999)

  • [文献書誌] Y.Akiniwa: "Initiation and propagation behavior of fatigue cracks in SiC particulate reinforced aluminum alloy"Asian Pacific Conference on Fracture and Strentgth '99.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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