研究概要 |
1.2.25%の予歪を与えた後塩浴窒化したSS400の疲労強度は焼なまし材を窒化したものに比して疲労強度が向上し,内部組織が窒化効果を高めることが分った。 2.イオン窒化処理による腐食疲労強度は低中炭素鋼では多少の改善が見られる程度であったが,共析鋼程度の高炭素鋼では相当の改善が見られた。また,低温度イオン窒化処理はステンレス鋼の腐食疲労強度の低下防止に有効なことが分った。 3.塩浴窒化されたS45Cローラを用いて接触疲労試験を行った結果,化合物層に垂直に発生したき裂は拡散層には伝ぱせず,化合物層内に停留することが分った。また,化合物層を除去するとき裂は「油圧型」で伝ぱし,化合物層による強化機構が明らかになった。
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