• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

境界潤滑機構の解明およびその表面微細形状創成への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10650112
研究機関岐阜大学

研究代表者

堂田 邦明  岐阜大学, 工学部, 教授 (90019224)

研究分担者 春山 義夫  富山県立大学, 工学部, 助教授 (00019225)
キーワード塑性加工 / トロイボロジー / 摩擦試験 / 精密表面 / アルミニウム
研究概要

本年度は摩擦条件が最も顕著に影響すると考えられる超薄肉板厚板のしごき加工における摩擦挙動および薄肉化最適条件の検討を行い以下の結論を得た。
1.薄肉化のための試験装置として帯板U曲げしごき加工装置を作製した。一本の帯板を相対する位置にセットされた一対のダイス間に配置し、その中央にパンチを押込むことによって、U曲げされた壁部材料が同時にしごき加工が行われる。パンチに作用する垂直力Npと摩擦力Fpを直接分離測定することによって、パンチ面の摩擦係数を測定し得る。パンチとダイス間距離を小さくすることによってしごき率を上げ、薄肉限界が求められる。
2.試料として無酸素銅板C1020Pを被加工材として摩擦条件因子と薄肉化条件の検討を行った。
(1)しごき率10%,20%,30%を任意に組み合わせ、試料に複数回のしごき加工を施した結果、薄肉化限界は加工プロセスに依存しない。
(2)潤滑油粘度の相違による摩擦係数の変化は、1回のしごき加工では見られないが、複数回のしごき加工では見られる。油の高粘度化に伴い摩擦係数は低くなる。
(3)無酸素銅板にしごき加工をする際、しごき率や潤滑油を変えても破断直前の硬度は120〜130Hvの一定値をとる。
(4)いずれの条件においても加工後の試料表面に焼付き痕が見られなく、無酸素銅は耐焼付きの良い材料である。
3.被加工材の中間焼鈍と、極圧性潤滑剤を用いることにより、さらなる薄肉化が可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 堂田 邦明: "Al-SiC燒結材のトライボ特性"日本機械学会東海支部第49回総会講演会.

  • [文献書誌] 堂田 邦明: "冷間鍛造用潤滑被膜のトライボ特性の簡易評価法"平成12年度塑性加工春季講演会.

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi