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1998 年度 実績報告書

FRP研磨工具の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650133
研究機関新居浜工業高等専門学校

研究代表者

石井 重典  新居浜工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (80044113)

研究分担者 稲見 靖  新居浜工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80090992)
キーワードFiber Reinforced Plastics / Fiber Reinforced Rubber / 研磨 / 塗装 / 錆 / 除去
研究概要

エポキシ樹脂にアルミナ繊維を層状に並べて強化した,工具として利用司能な新しい構想のFRPを用いてこの研究は行われる.先に行われた研究で,FRP工具先端の繊維がプラスチックスから露出し,ケバ立った状態では塗装のなされた地肌を傷めずに,塗装のみを良く除去できることが判った.即ち,アルミナ繊維の結合材であるプラスチックスを結合力の更に小さい物に替え,切れ刃であるアルミナ繊維の能力を弱めたFRPが適するものと思わる.そこで,結合材であるプラスチックスをより結合力の小さいゴムに替え,切れ刃であるアルミナ繊維を無秩序に練り込んだ,研磨能力の小さいFRR(Fiber Rein-Forced Rubber)工具を製作し,焼き付け塗装された鋼板の塗装除去を行った.その結果,平均研磨圧力:3MPa,研磨速度:107m/min,送り速度:100mm/min,アルミナ繊維径:30μmの条件では,ほぼ塗装が除去されることが判った.また,これより小さい平均研磨圧力,研磨速度及びアルミナ繊維径では余り塗装が除去できないことも判った.更に,このFRR工具は金属に生じた錆を除去する工具としても使用可能ではないかと考え,鋼板,銅板にそれぞれ酸化第二鉄(FeO),酸化第一銅(CuO),酸化第二銅(Cu_2O)を生じさせ,FRP工具,軸付き砥石と共に除去実験を行ったところ,軸付き砥石は全ての錆を除去できたが,地肌の鋼板,銅板も激しく研磨した.FRP工具は酸化第一鉄(Fe○),酸化第一銅(CuO)は余り除去できなかったが,酸化第二銅(Cu_2O)は除去でき,地肌も殆ど傷めなかった.FRR工具は酸化第二銅(CU_2O)をやや除去できたものの,他の錆は除去できなかった.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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