研究概要 |
1. 今年度の成果 本研究では,横断歩道を設置するための平面部を上面に設け,その横断歩道面から車道面に至る部分には二つの円筒面を滑らかに繋いだ形状のハンプを横断歩道兼用型ハンプとして提案した.このハンプを特定のホイールベースを有するパッシブザスペンション搭載の軽量車が通過する場合について最適設計を行った結果,在来の円弧ハンプとほぼ同等の自動車速度抑制効果を持つハンプ断面形状が得られた. 2. 今後の研究の展開に関する計画 (1) ホイールベースが大,中,小の各パッシブサスペンション搭載軽量車が通過する場合について横断歩道兼用ハンプの最適設計を行い,これら三種類の自動車に対する速度抑制効果ができる限り一致し,かつ在来円弧ハンプと同等の抑制効果を有する最適ハンブ形状を探索する,その際にハンプ製作上の精度に関するロバスト性を考慮に入れる. (2) ERダンパを有するセミアクティブサスペンション搭載の軽量車が横断歩道兼用型ハンプを通過する場合について,ERダンパの減衰力特性とハンプの断面形状を交互に最適化し,最適ハンプ形状を確立する.その際に(1)の方法をも利用する. (3) 以上の研究で確立されたハンプを救急車が通過する場合を想定し,車体サスペンション及び防振ベッド用ERダンパの最適化を行う. 以上の研究において,ハンプや車道面に対する各種車体の接触について検討する.
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