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1999 年度 実績報告書

自動車タイヤの転動時騒音発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 10650234
研究機関東京工業大学

研究代表者

遠藤 満  東京工業大学, 工学部, 教授 (80016584)

研究分担者 西垣 勉  東京工業大学, 工学部, 助手 (80251643)
キーワード厚肉一般軸対象殻 / 回転 / 異方性積層構成 / 内圧 / 減衰 / モード解析 / 定常的強制振動 / タイヤ
研究概要

本年度は昨年度開発した、一次せん断変形理論を用いた有限要素法に基づく、内圧を受けながら回転する異方性積層一般軸対称殻の過渡振動応答解析法に減衰の影響を組み込み、定常的強制振動応答を解析出来るような定式化を試み、さらに変厚の影響を考慮出来るようなプログラムを作成した。すなわち、減衰の組み込みについては、実測値として与えられるのはタイヤの非回転時のモード減衰比であることから、非回転時の固有ベクトルを用いてモード減衰比から原方程式系の非回転時減衰マトリツクス[C]を導き、この[C]にジャイロ効果による項を加えて[C_G]を作成する。さらにこの[C_G]を用いて原方程式系を状態空間表示し、1階の連立微分方程式系に組み換える。ここで得られるマトリックスは一般に非対称マトリックスであるので、右固有ベクトルと左固有ベクトルを用いてモード解析を行い、高次モードを省略し、強制力が加わった時の定常応答を求めるプログラムを作成した。さらにこれを実際の転動時タイヤの定常応答解析に適用する前段階として、回転円筒殻の場合に適用し、この結果を視覚化して表示するプログラムを開発したところである。
平成11年度中に、地面に接地しながら転動するタイヤそのものの定常的強制振動応答解析結果を得るまでには至らなかったが、その基礎はほぼ固まったと考えてよく、数値解析上の難点と当初考えていた減衰の組み込みとモード解析を利用した高次モードの省略の問題はクリア出来た。現在実際に転動しているタイヤそのものの振動解析に鋭意取り組んでいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 遠藤満,西垣勉,前田剛: "初期応力を受け回転する一般軸対称殻の強制振動解析"日本機械学会1999年年次大会講演論文集. Vol.II. 127-128 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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