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1999 年度 実績報告書

非ホロノミック柔軟ロボットのロバスト運動制御

研究課題

研究課題/領域番号 10650247
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

吉田 和夫  慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (80101997)

キーワード非ホロノミックシステム / フレキシブルアーム / 柔軟構造物 / 運動制御 / 軌道計画 / 姿勢制御 / ロバスト制御
研究概要

宇宙空間において用いられるマニピュレータは軽量化と機構の簡潔さが重要な課題となる.本研究では,軽量化の方法として質量の小さい材質を用いること,機構の簡潔さの方法として関節部のアクチュエータをできるだけ減らすことを考え,そのような非駆動関節を有するリンクマニピュレータの運動制御問題について考察した.前者の軽量化によってリンクのフレキシビリティを考慮する必要が生じ,また後者の機構は非ホロノミックな拘束条件を有することを意味する.本研究は,まず非駆動関節を有する3リンクフレキシブルアームを非線形アフィンシステムとしてモデル化を行った.次に,この非線形システムの終端条件を満たす位置決め最適性制御問題は解法が一般に困難なため,制御入力をフーリエ基底で表現して汎関数の最適制御問題をパラメータの最適化問題に帰着させて解く古典的リッツの方法を採用した.パラメータの最適化方法としてはニュートン法を用いた.なお,感度を計算するヤコビアンは,計算時間の短縮ため数値的に求めた.本手法の有効性を検討するために,計算機シミュレーションと実験を行った.その結果,様々な目標姿勢を達成することができ,本研究で提案した手法の有効性が確認された.また,リンクの角度,入力トルク,関節の変位,先端のペイロードの変位の時刻歴応答の結果を検討することによって最適軌道の特徴が求められた.すなわち,駆動関節が根元にある場合その関節から遠いリンクから順番に姿勢が達成されることがわかった.また,制御入力は自由度の数に対応して交番的な挙動を示すことが明らかとなった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 吉田和夫,藤尾忠洋: "非駆動関節を有するフレキシブルアームの運動計画"日本機械学会機械力学・計測制御講演会講演論文集. No.98-8I. 205-208 (1998)

  • [文献書誌] 吉田和夫,藤尾忠洋: "非ホロノミックフレキシブルアームの姿勢制御"日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会講演論文集. No.98-4. 2AIII2-4(1)-2AIII2-4(2) (1998)

  • [文献書誌] F.E.de la Rosa B.,吉田和夫: "Optimal Motion and Position Control of Nonholonomic Flexible Arm"Proceedings of ISSFD XIV-14th Symposium on Space Flight Dynamics,J.Brazilian Society of Mechanical Science. XXI-Speial Issue. 601-614 (1999)

  • [文献書誌] フェリペデローザ,柳沢友紀,吉田和夫: "非ホロノミックな剛体およびフレキヂブルアームの運動制御"日本機械学会機械力学・計測制御講演会講演論文集. No.99-7(II). 290-295 (1999)

  • [文献書誌] K.Yoshida,F.E.de la Rosa B.: "Simultaneous Positioning and Vibration Control of a Nonholonomic Flexible Manipulator"Proceedings of A-PVC'99:Asia-Pacitic Vibration Conterence. Vol.2. 923-928 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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