研究概要 |
(1) 圧電形振動ジャイロ3個を用い手振りの3次元動作を計測するジャイロセンサを製作した.これは角速度を検出するものであるから,静止時に零信号となるようにカットオフ周波数0.5Hzのハイパスフィルタを組み込み手の平サイズに構成した.手の回転3軸に対しそれぞれ最も大きな信号が得られる軸を抽出できるようにした. (2) 続いてDaubechiesの離散時間Wavelet関数を生成するアルゴリズムを作成し,生成係数N=2からN=8について正しく生成できているかどうかチェックし,アルゴリズムに間違いがないことを確かめた.次に手振り信号を入力し急峻な手振りに合ったWavelet生成係数N=3を選定した.もちろんN=6でもよいが,計算時間がかかる. このような手順でWavelet解析ができるようになったので,叫び声や笛でもその発声の初期を認識するかどうか予備実験し,環境騒音(ラジオ,TV,話声)にかかわらず笛の音だけを抽出できるという大まかな見通しを得た.
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