研究概要 |
(1)光ファイバジャイロセンサを3個組み合わせ,手振りの3次元動作を計測する手振りセンサを作成し,ノイズの小さい,きわめて正確な角速度信号を得ることを確かめた.また,それによって機器が制御できることも確かめた.たとえば,高齢者のベット上部に吊り下げ,指で押すことによって環境機器制御が行えることがわかった.これは次年度にさらに詳しく実験して実用性を確認することとした. (2)昨年度構築したDaubechiesの離散時間Wavelet関数による緊急音抽出アルゴリズムを使って,本年度は叫び声を認識させる実験を行った.同時に発生音の距離も抽出することとした.教室内の机を障害物として,机の間,机の下,見通しの良い地点などの環境において,自己に装着したマイクと到達地点のマイクとの相関をとることによって,6mまでの距離を1/50の精度で発生地点を特定できた.それをWavelet解析して空調ノイズ下で叫び声を認識することができた.これは機器のON・OFF制御に使えると思われる.
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