研究概要 |
平成11年度は下記に示す装置の試作および実験を行い,数々の知見を得た. (1)液流を用いた細胞整列機構の解析:四角いクリアケース内にたっぷりとした容量の培養液が満たされており,その中に卵細胞が点在しているとき,クリアケースをボイスコイルモータを用いて振幅2mm,4〜6ヘルツで加振すると,卵細胞は液流(波流)に乗り,クリアケース中央部へ一列にきれいに整列した.ポリスチレンボールを純水中で同様な実験を行うと,振幅1,8mm〜2mm,4ヘルツ,5〜7secで整列した. (2)2軸加振タイプの液流を用いた細胞整列機構の試作:今年度は,より複雑な運動が可能なXY方向に加振可能な2軸タイプの液流発生装置を試作し,細胞整列実験を行った.クリアケースを回転させることにより,ケース中心部へ細胞が集まることを確認した. (3)細胞誘導機能付きプレパラート及びシャーレの作製:切り込み精度1μmの能力を有する超精密加工機を用いて,プレパラートやシャーレに細胞誘導用スロープや位置決め穴などを加工して,細胞誘導機能付きプレパラートを作製した.
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