研究概要 |
近年の半導体応用機器の進歩,発達はめざましく,産業用電気機器は勿論,家電機器,OA機器等へも幅広く使用されている。半導体応用機器の普及が進行するにつれて,これらの機器から発生する高調波電流に起因する配電系統の電圧ひずみが増大する傾向にある。高調波による電圧ひずみは,配電系統に広く拡散し,系統に接続されている機器類に対し,誤動作等の障害発生の原因となるおそれがあり,障害が顕在化する前に先見的な対策を講じなければならない。このため,特定需要家(工場等)から発生する高調波電流及び一般家庭で使用される家電機器等から発生する高調波電流の測定,推計手法の開発並びに将来予測計算手法の開発が行なわれている。このような状況下で,特に緊急度の高い特定需要家(工場等)から発生する高調波電流による障害がクローズアップされている。 本研究では,平成10年度に開発した3セットの配電用高圧光高調波測定器システムで,九州電力(株)宮崎営業所所轄の工業地域における需要家近くの三相6.6kV高圧配電線と同系統の配電変電所内で高調波を測定して,広域における高調波レベルととともに工場内の高調波レベルも測定した。これらの結果より,力率と高調波電流の関係を明らかにするとともに,開発した光電圧,光電流センサを用いた配電用高圧光高調波測定器システムの有効性を実証することが出来た。これらの研究成果の一部は,平成11年度電気学会電力・エネルギー部門大会(電力・エネルギー)に研究発表するとともに,世界的に権威のある第11回高電圧工学国際会議(11th International Symposium on High Voltage Engineering,開催地:国名;イギリス,都市;ロンドン)の高電圧測定技術部門において研究発表を行ない,世界各国の研究者から注目され,高い評価が得られた。
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