研究課題/領域番号 |
10650344
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
面谷 信 東海大学, 工学部, 助教授 (80297192)
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研究分担者 |
高橋 恭介 東海大学, 工学部, 教授 (90055898)
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キーワード | デジタルペーパー / ペーパーライクディスプレイ / リライタブルペーパー / ヒューマンインタフェース / 電気泳動 / 反射型液晶 / ツイストボール / PDLC |
研究概要 |
本期間においてはデジタルペーパー技術の基本概念の整理・構築、デジタルペーパーの満たすべきヒューマンインタフェース条件の明確化、デジタルペーパーメディア用ハード技術の網羅的な基本検討を行った。 1) デジタルペーパー技術の基本概念の整理・構築 ディジタルペーパーのコンセプトとの明確化を狙って従来の既存概念との整理を行った。従来技術としてのペーパーライクディスプレイ技術とリライタブルペーパー技術との統合概念で、かつ、長編小説を連続して読むことに抵抗感も疲労も与えない新メディアとしてディジタルペーパーを位置づけ、またディジタルペーパーに必要とされる要件とその必要度等について整理を行い、さらに考えられる実現用候補技術毎の各必要要件に対する現状と達成可能性を整理した。これらの内容は日本画像学会の研究会において研究代表者が講演発表(1999.1.20)を行い、これによりディジタルペーパーのコンセプトと狙うべき方向性の指針を世の中に示すことが出来たと考えられる。 2) デジタルペーパーの満たすべきヒューマンインタフェース条件の検討(ソフトコピーとハードコピーの比較) デジタルペーパーの望ましいヒューマンインタフェース条件を明らかにする目的で、ハードコピー上に課題を提示した場合とディスプレイ(ソフトコピー)上に同じ課題を提示した場合とで人間の思考作業効率がどのように異なるかについて、被験者を用いた評価試験を行い、ハードコピーを水平状態において作業を行う場合が最も作業効率が高いという定量的な評価結果を得た。本結果はディジタルペーパーの満たすべきヒューマンインタフェース条件を確定するための重要な知見となると考えられる。 3) デジタルペーパーメディア実現のためのハード技術検討 反射型表示方式として有望と考えられる(1)ツイストボール表示方式、(2)PDLC反射型液晶表示方式、(3)電気泳動表示方式、および電気泳動表示方式の共通の技術基盤を持ち表示媒体材料候補としても考えられる液体トナーについての特性評価検討を行い、各方式で原理レベルの表示可能性の確認を行うことができた。
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