• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

適応ディジタル信号処理とその通信への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650364
研究機関島根大学

研究代表者

西村 正太郎  島根大学, 総合理工学部, 教授 (50031092)

研究分担者 大野 修一  島根大学, 総合理工学部, 助手 (70273919)
井上 雄二郎  島根大学, 総合理工学部, 教授 (40029533)
キーワード適応ディジタルフィルタ / IIRノッチフィルタ / こう配法 / 複素係数ノッチフィルタ / 収束特性 / 定常特性 / ブラインド等化 / キュムラント
研究概要

1. 適応IIRノッチフィルタの動作特性の定量的評価に関する研究
2次の適応IIRノッチフィルタの定常状態における可変係数の変動成分の分散を求め方式を提案した。、定常特性における係数変動に関する差分方程式からその分散の積分表示を求めた。それを用いて係数変動の分散とフィルタのパラメータとの関係を示す近似式が得られた。これらの成果は電子情報通信学会論文誌A(1998年9月)で公表した。また複素数係数適応IIRノッチフィルタの収束特性について考察し、有色雑音を伴った単一正弦波の検出を行った場合の収束特性を解析した。有色雑音が収束速度と正弦波の周波数推定におけるバイアスに及ぼす影響を明らかにした。この成果は北京で開催された信号処理国際会議(1998年10月)で発表した。これをより発展させた成果を電子情報通信学会論文誌A(1999年6月)で公表の予定である。
2. 多チャンネル信号のブラインド等化に関する研究
多チャンネル信号のブラインド等化について新しい方法を考案したのでその成果を小倉で開催された国際自動制御連盟のシステム同定に関するシンポジウム(1998年7月)で公表した。さらに、この成果をより発展させ新しい成果を得たのでカナダのパンフで開催された高次統計量に関する信号処理の研究集会(1998年7月)で公表した。入力信号が観測出来ず、さらに、入力信号が有色信号となる場合、出力信号の3次または4次のキュムラントからは元のシステムが唯一に確定せず、元のシステムに統計的に等価となるシステムの集合を明白にし、その結果を米国電気電子学会(IEEE)の信号処理に関する論文誌に公表した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 韓 麗捷: "適応IIRディジタルノッチフィルタの定常特性の解析" 電子情報通信学会論文誌 A. J81-A・9. 1305-1308 (1998)

  • [文献書誌] 蒋 海云: "単一正弦波検出用複素係数適応IIRノッチフィルタの収束特性の解析" 電子情報通信学会論文誌 A. J82-A・6(発表予定). (1999)

  • [文献書誌] Shotaro Nishimura: "Performance analysis of complex adaptive IIR notch filters" Proc.Fourth International Conference on Signal Processing. 1. 502-505 (1998)

  • [文献書誌] Shuichi Ohno: "A least-squares interpretation of the single-stage maximization criterion for multichannel blind deconvolution" Proc.of IEEE Int.Conf.on Acoustics Speech and Signal Processing. IV. 2101-2104 (1998)

  • [文献書誌] Yujiro Inouye: "Adaptive algorithms for implementing the single-stage criterion for multichannel blind deconvolution" Proc.of the Fifth International Conference on Neural Information Processing. II. 733-736 (1998)

  • [文献書誌] Yujiro Inouye: "Criteria for blind deconvolution of multichannel linear time-invariant systems" IEEE Trans.on Signal Processing. 46・12. 3432-3436 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi