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1998 年度 実績報告書

高度道路交通システムにおける車両制御のための車車間通信方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10650368
研究機関徳島大学

研究代表者

入谷 忠光  徳島大学, 工学部, 教授 (60035813)

キーワードITS / 車車間通信 / FH-SS / 交通事故防止 / マルチパス / 周波数ダイバーシチ / 周波数シンセサイザ / FSK変調
研究概要

本研究の目的は、車車間通信によって他車の位置や速度等の情報で数秒先を予測し、交通事故防止のため警告とかブレーキ操作などを行うための通信方式の開発である。まず高速ホッピングスペクトル拡散通信方式(FH-SS)が、実験の点からもマルチパスのある車車間通信に有効であることを示すことである。
A. 平成10年度の目標は、2.4GHz帯におけるFH-SS方式の送信機と受信機を作ることである。
1. FH-SS M-ary FSK送信機は完成した。この方式は位相差の差を用いた高速切り替え周波数シンセサイザであり、平成10年6月のスペクトル拡散研究会SST98-9(電子情報通信学会技術研究会)で発表している。
本送信機の仕様は、出力周波数2.411〜2.419GHz、ビットレート32kbps,ホッピングレ一ト128kHzである。
2. 受信器として、ビット誤り率特性がよい可変しきい値方式を用いたFSK-PLL復調器(SST97-69)を製作することである。現在、入力周波数(中間周波数)2MHzで動作可能で低遮断周波数のPLLを完成させた。この後、可変しきい値回路と高周波回路および同期回路を製作する予定である。
B. その後、通信方式に関する2件の論文「FH/SSによる周波数ダイバーシチを用いた車車間通信、電子情報通信学会ソサエティ大会ITSシンポジウムSAD-2-17-」と「交差点などの事故防止のための見通し外車車間通信方式、研究会報告SST-98-36」を発表した。すなわち、交差点等の出合い頭の事故を防ぐためには、交差点で互いに車車間通信をする車が約100台程度および通信エリアは半径100m程度で、交通信号の状態まで含め、約0.1秒周期で通信を行うことが必要である。これは、個々の車が放送局型で、つまり約100局の放送局があり、同時に放送と受信をする並列同時通信形態となる。このため同期が不要でマルチパスフェージングに有効なマルチキャリヤFSK方式も研究する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大家隆弘: "位相差差分を利用する高速ホッピング周波数シンセサイサ゚" 電子情報通信学会論文誌. Vol.J81-B-II,No.2. (125-133)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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