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1999 年度 実績報告書

高度道路交通システムに於ける車両制御のための車車間通信方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10650368
研究機関徳島大学

研究代表者

入谷 忠光  徳島大学, 工学部, 教授 (60035813)

キーワードITS / 車々間通信 / 出合い頭衝突事故 / 衝突防止 / 回折 / FDM-GMSK
研究概要

車の自動運転や追突事故防止などを目的としたと車々間通信の研究がなされているが、年間78万件、死者9649人、1兆円の経済損失にも達する交通事故を防ぐ研究が最も急がれ、これが本研究の目的である。平成9年度交通事故統計年表から交通事故の内容を調査したところ、出会い頭事故が27.2%と最も多く、道路幅がほぼ同じで信号機の無い交差点で多く発生している。よって、交通事故を減らすには、道路幅がほぼ同じで信号機の無い交差点で発生する出会い頭事故防止の方法を開発することである。
本年度の研究目的は、まず電波の回折を利用して得た見通し外の車と位置や速度の情報をもとに衝突の可能性を求める。次に可能性があれば運転手に警告を出し、これが無視された場合に強制ブレーキを働かせて事故を防止することである。このような出会い頭事故防止のコンセプトを、移動体通信「産官学交流シンポジウム」(1999年6月14日 横須賀リサーチパーク)で発表したところ、当夜のNHKニュース9で全国に放映される等、注目をうけた。
本方法は電波の回折を利用するので、交差点における回折による減衰量を測定した。その結果、距離100mで減衰量が小さい周波数は30〜100MHzで50dB程度であった(平成11年11月の電子情報通信学会ITS研究会及び2000年電子情報通信学会総合大会で発表)。そして交差点では100台程度の車と通信する必要があるので、アドレス割付や同期が不要な放送局型のFDM-GMSK方式を提案し、受信機として高速フーリエ変換を用いた100チャネルを並列に復調する方式を提案した。
2.4GHz帯FH-SS方式に関しては、送信機及び変調器の製作を行い、キャリヤ周波数2.4GHz帯で、ホッピング周波数256kHz、周波数偏移16kHzのデータが得られている(平成11年9月の国際会議:European Conference on Circuit Theory and Design ECCTD'99)で発表)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 入谷忠光他: "見通し外交差点の出会い頭事故防止にも有効な車車間通信方式"電子情報通信学会技術研究報告ITS. ITS99-30. 37-42 (1999)

  • [文献書誌] Eiji OKADA他: "High frequency resolution 2.4GH_2 band rapid frequency change synthesizer"European Conference on Circuit Theory and Design. ECCTD'99. 297-300 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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