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1998 年度 実績報告書

生物における信号処理の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650389
研究機関統計数理研究所

研究代表者

瀧澤 由美  統計数理研究所, 予測制御研究系, 助教授 (90280528)

研究分担者 深澤 敦司  千葉大学, 工学部, 教授 (70292711)
キーワード非定常 / 信号処理 / スペクトル解析 / 時系列解析
研究概要

本研究は、生体信号処理の研究において実際の生物を用いて実験を行い、生物における信号処理の仕組みを解明することを試み、これに基づいた新しい信号処理法について研究を行う。1998年度は以下の研究を行った。
1. 弱電気魚の研究
弱電気魚の1つであるEigenmanniaは尾部から交流電場を発生して、それを体表面のセンサーで受け、水中にある物体のロケーションや固体間のコミュニケーションをおこなう、いわゆる無線を使う魚である。振幅変調と位相変調のコンビネーションのパターンによって他の電気魚の周波数の違いを探知し、キャリア周波数の混信を回避することが知られている。本研究を通して、この混信回避行動は振幅変調による効果をより強く受けること、極端には振幅変調のみでも、周波数を変える行動が起きることがわかった。この研究結果はIntemationalCongress of Neuroethology (神経行動学国際学会)にて発表した。
2. 通信信号処理の研究
無線通信方式の研究においては高多重化,周波数帯域の不足により、新しい信号処理法の研究が求められている。広い帯域を各チャネルが重複して使用する符号分割多重化方式(CDMA)の研究について、電子情報通信学会誌に及びハンガリー通信学会に論文を発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Takizawa,G.Rose,M.Kawasaki: "Resolution of Competing theories for the Jamming Avoidance Response" 5th International Congress of Neuroethology. 334 (1998)

  • [文献書誌] 深澤,瀧澤,羽鳥: "スペクトル拡散通信の基礎と移動通信への応用" 電子情報通信学会誌. 81.1. 51-59 (1998)

  • [文献書誌] A.Fukasawa,Y.Takizawa S.Ohkawa: "The Latest Technologies on Mobile Radio communication with Spread Spectrum Modulation" Transaction on Communication Society in Hungary. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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