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1998 年度 実績報告書

フラクタル理論とファジィ理論を用いた自然形状線の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10650395
研究機関九州工業大学

研究代表者

村上 周太  九州工業大学, 工学部, 教授 (40039102)

キーワードフラクタル理論 / フラクタル次元 / ファジィ評価 / ファジィルール / ファジィ推論 / 地図データ / 自然形状線 / 簡略化アルゴリズム
研究概要

1. 自然形状線(海岸線)の特徴抽出
自然形状線(海岸線)を地図原データ(住宅地図データ)からそのまま縮小すると、見にくい広域図になる。特に複雑な自然形状線を縮小する場合には、何らかの簡略化を行って、見やすい形状にする必要がある。そこで、まず自然形状線のフラクタル次元値の変動曲線から、自然形状線を“直線的"、“複雑"、“人工的"などの特徴を持った形状分割を行う手法を開発した。この自然形状線の特徴ごとに、縮小簡略化手法を検討する。
2. 自然形状線(海岸線)の縮小簡略化
複雑な自然形状線を縮小簡略化する際、その見やすさを評価するファジィルールを構築した。ルール前件部変数として、(a)フラクタル次元値、(b)縮尺値、(c)量子化の最大値比率(簡略化後の自然形状線の隣合う2点のデータの方向がどの方向に属しているかを求め、それぞれの方向で最大の方向の比率)の3変数、後件部変数として、見やすさの評価値を設定した。前件部変数はそれぞれ3つにファジイ分割、後件部は7つのファジィラベルを用いて、27個のファジィルールを構成した。これらのファジィルールを用いて、最適な簡略化アルゴリズム(Opheimのアルゴリズム)のパラメータを決定する手法を開発した。また、直線的な形状に対しては、縮小簡略化しても形状の見やすさは変化しないことから、簡略化アルゴリズムのパラメータを標準値に設定した。人工的な形状の場合は、簡略化は行わないことにした。
以上により、自然形状線の一応見やすい広域図が得られることを確認した。
平成11年度は、見やすさの評価ファジィルールの妥当性についてさらに検討を重ね、簡略化アルゴリズム(種々の簡略化アルゴリズムを含む)のパラメータの決定法を確立し、自然形状線の見やすさの評価モデルの完成を目指す。さらに、汎用性のある自然形状線の自動作成システムの開発を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村上周太: "フラクタル理論とファジィ理論を用いた自然形状線の評価" 第14回ファジィシステムシンポジウム講演論文集. 851-852 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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